こんにちは!温泉大好き福島県在住のすみれです。
先日、3月中旬の晴れた日に芦ノ牧温泉「大川荘」の日帰り温泉へ行ってきました。静寂ただよう会津の山の風景を眺めながら源泉かけ流しの露天風呂に入れるだけでなく、訪れるだけでもいろいろと見応えがある大きな温泉宿です。「大内宿」や「鶴ヶ城」など会津を代表する観光スポットからもアクセスしやすいので、ドライブがてらふらっと訪れるのもおすすめです。
- 人気漫画『鬼滅の刃』の無限城そっくりと話題のスポット
- 施設充実型・高級志向の大型温泉旅館
- 周辺に会津の有名観光地あり
- クセのない弱アルカリ性の単純温泉
- 源泉かけ流しの絶景露天風呂あり(加水・加温・消毒あり、循環式ろ過)
- 低温サウナあり(追加料金なし)
芦ノ牧温泉「大川荘」について

渓谷沿いに広がる芦ノ牧(あしのまき)温泉はかつて山奥の知る人ぞ知る秘湯といわれていましたが、この温泉地で初めて宿泊施設を開始した宿が「大川荘(おおかわそう)」なんだそうです。現在は客室数110室、地下1階~10階を有する大型温泉旅館で、古さを感じさせないラグジュアリーな雰囲気もあります。おそらく、この温泉街で最も知名度のある宿ですね。楽天トラベル、じゃらん等、どの宿泊予約サイトでも口コミ評価が高いです。

最近では大川荘の吹き抜けロビー部分が人気漫画『鬼滅の刃』の無限城そっくり!とSNSで注目を浴び話題となっています。ホテル入口には「見学のみのご来館はお断りしております。」の看板があるほど。無限城に似ている場所は玄関から入ってすぐのところなので、宿泊しなくても日帰り入浴(土日のみ日帰りランチプランも有)を利用すればどなたでも見ることができます。
宿泊すると、所作も見た目も美しいお姉さんが奏でる三味線演奏(16:00~18:00)が楽しめるほか、餅つきショー(20:30〜)にも参加できます。
温泉について
泉質
泉質は硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉)、5源泉の混合泉で源泉温度56.8℃、pH7.68です。無色透明、無臭の弱アルカリ性単純温泉なので長湯できるのが個人的にポイント高いです。
加水あり、加温あり、塩素消毒あり、循環式ろ過。公式サイトによると源泉かけ流しは露天風呂「四季舞台 たな田」と「空中露天風呂」のみだそうです(温度調整のため季節によって加水あり)。
大浴場
大浴場の扉を開けると、明るくて広々とした内風呂にテンションが上がります!カランの数が多く上記写真以外にもあと2列分あります。もちろんシャンプー・ヘアコンディショナー・ボディソープ・洗顔料も完備。
30人が一度に入っても余裕がありそうなとても大きな内湯。平日の昼間訪れたので、お客さんはぱらぱらと4~5人程度でした。
内湯のほぼ中央から源泉が流れていて湯の花の結晶で覆われています。どれくらい熱いか触ってみたら、かなりの熱湯!
臭いをかいでみましたが温泉分析書通り、無味無臭。ほんのり消毒臭はするものの、ほぼ気にならない程度です。公式サイト情報によると大浴場の内風呂は源泉かけ流しではないようですが、なかなかいいお湯だと感じました。温度は41.6℃。
窓際からは対岸にある山の自然が見えるほか、露天風呂の屋根が見えます。
露天風呂
内風呂の端にある細い階段を下りていくと、断崖絶壁に設置された名物露天風呂「四季舞台 なた田」があります。3つの浴槽が段々と連なり、それぞれ少しずつ温度が異なります。各浴槽ごとに湯口はあるのですが、看板によると源泉は浴槽の底面から出ているようです。崖っぷちの浴槽以外は屋根があるのが何気に嬉しいところ。
こちらは真ん中2段目からの景色。この浴槽が一番熱く、下から源泉が湧き出てくるのがしっかり体感できます。おそらく43℃くらい。石の間の数か所から湧き出ているのでポジションが悪いと熱!とびっくりしちゃいます。
湯口周辺には白い湯の花がたっぷり付着しています。さっぱりしているけど肌に優しくまとわりつくような湯ざわりです。
ややぬるめの崖っぶちの浴槽からは大パノラマが広がっています。山の風景を見ながら思う存分長湯できるうえ、縁につかまって足を伸ばして入れるのが気持ちいい。静けさと春の清々しい空気が心地よく、頭が空っぽになってきます。新緑や紅葉、雪が降る時期はさらに綺麗なんだろうなぁ。立ち上がると眼下に静かに流れる渓流が見えます。
サウナ
大川荘では追加料金なしで低温サウナにも入れます。男性はピンクソルトサウナ、女性は麦飯石サウナです。いずれもタオルを敷いて寝転ぶタイプで、要するに岩盤浴ですね。
サウナ入口には自由に使える綺麗なタオルが置かれています。リーズナブルな日帰り温泉施設ではほぼ見かけない大量の清潔タオルはコロナ禍だけに余計に有難いです。
女性用サウナは10人程のスペースがあり、広くてとっても静かです。利用している方々は結構長い間寝転んでいました。体感温度だと45~50℃程度。私は少なくとも15分くらい入ってました。汗が全身からじわじわ出てきてスッキリした感じ。すぐ外の脱衣所には冷水器もあります。
貸切露天風呂(午後のみ)
日帰り入浴客が利用できるかはわかりませんが、大川荘にはもう一つの源泉かけ流しの露天風呂「空中露天風呂」があります。清水の舞台をイメージした景観抜群の露天風呂で、早朝は宿泊客のみ利用可。午後は貸切専用(3,300円、45分)になるようです。
大川荘には露天風呂付客室はないので、みんなで一緒に入りたい場合はこちらを利用するのがおすすめです。
その他の施設情報
脱衣所にはデイバッグも入る大きな鍵付きロッカーのほか、小さなロッカーもあります。
洗面化粧台には化粧水、乳液、メイク落とし、シャワーキャップ、ヘアゴム、コットン、綿棒、ヘアブラシまで、必要なものが一式揃っています。写真に写っているアメニティのほか売店で販売されているボディクリーム等もいくつかあり、至れり尽くせりの品揃えです。特にこだわりがなければ、日帰りでも宿泊でもスキンケア用品は持参しなくて良いと思います。
女湯入口にはアロマの香り漂うエステサロン(16:00~24:00)も。
休憩スペースも広々としています。喫煙所もありますね。
ラウンジではクラフトビールやソフトドリンク、ソフトクリーム等がいただけるようです。
ラウンジ下が『鬼滅の刃』で話題の浮き舞台。朱色の舞台下一帯に水が流れています。
お土産コーナー(7:00~11:00、14:00~22:00)には会津の工芸品やラーメン、地酒、お菓子等の食品類、スキンケア用品のほか、大川荘のオリジナルグッズ、鬼滅の刃グッズもありバラエティー豊かな品揃えです。
感想まとめ
温泉とサウナに入って、ちょっと休憩して、ぷらぷらお土産コーナーなんて見ていると、日帰り入浴なのにうっかり3時間以上経っていました。料金は1,500円と高めの設定ですが、眺め抜群の露天風呂以外に楽しみがたくさんあるのでコスパは悪くないと思います。大浴場の施設面だけでいうと都内の大型スパのような感じ。天井が高く、非常によく掃除されていて清潔感がありました。
芦ノ牧温泉でどこに宿泊しようかと迷っているなら「大川荘」はイチオシかも。決して賑やかな温泉街ではない芦ノ牧温泉は、宿泊した夜出かけるようスポットはありません。大川荘なら三味線演奏やら、参加型の餅つきイベント(つきたてのお餅が無料でいただけます)なんかがあって、旅情を感じながら記憶に残るステキな一夜が過ごせるのではないでしょうか。ちなみに、一人客の受け入れもしています。猫が駅長を務める「芦ノ牧温泉駅」から無料送迎バス(要事前予約、駅から送迎バスで約5分)もあるので車無しの一人旅の方も気軽に泊まれます。
芦ノ牧温泉「大川荘」基本情報
住所 | 福島県会津若松市 大戸町大字芦ノ牧字下平984 |
電話番号 | 0242-92-2111 |
定休日 | 第2、第4水曜日は特別清掃のため日帰り入浴は休み |
日帰り利用時間 | 11:00~15:00(受付14:00まで) |
日帰り料金 | 大人1,500円、小人(3~12歳)680円、フェイスタオル付 |