塩っぱい名湯!炭床式低温サウナ有りで充実【熱塩温泉・山形屋】日帰り

こんにちは!ブログ管理人・福島県在住のすみれです。今回は喜多方エリアにある熱塩温泉「山形屋」の日帰り入浴をレポートします(訪問日:2021年4月中旬)。山形屋は熱塩温泉街の中で最も施設が充実した温泉宿。絶景の足湯や木竹炭を使った低温床サウナ(岩盤浴のようなサウナ)もあり、私は4時間ほど滞在してしまいました。

 

喜多方ラーメン店が密集するエリアへは車で15分程、鶴ヶ城(つるがじょう)がある会津若松へは車で40分程なので、会津の観光スポット巡りの拠点としても使える立地です。

 

ちなみに、同じ熱塩温泉街にある小規模レトロ宿の「ふじや」もおすすめです!温泉マニアなら「ふじや」、施設充実型なら「山形屋」が良いと思います。

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熱塩温泉ふじやホテル大浴場の湯の花が付着した湯口

 

  • 塩分多めの源泉かけ流し(循環ろ過)
  • 露天風呂・足湯・高温サウナ有
  • 有料の炭床式低温サウナ有(日帰り入浴料込1,700円、宿泊+600円)
  • 日帰り入浴(800円、11:00~19:00)

 

熱塩温泉「山形屋」について

薄いオレンジ色をした山形屋の外観

総客室42室、地上1階~地上7階建ての「山形屋」は熱塩温泉街の中では最も大規模な温泉旅館。もっちり系太麺で有名な喜多方ラーメン店が点在する喜多方市中心部から車で約15分の高台にあります。

 

宿泊なら喜多方駅から無料送迎(要事前予約、喜多方駅から)があるので車なしの一人旅でもアクセス可能です。

 

玄関に設置された千羽鶴が飾られた瓜生岩子の銅像

山形屋は比較的新しい雰囲気がありますが、実は熱塩温泉の開湯当時(約650年)から営業している歴史ある温泉宿。

入り口付近には明治時代に社会慈善家として活躍し「日本のナイチンゲール」と呼ばれた瓜生岩子(うりゅういわこ)の銅像があります。山形屋は瓜生岩子の生家で、当時の女将が彼女の祖母なんだそうです。銅像を見ていた私に宿の方が声を掛けてくれ、いろいろ説明してくれました。とても感じの良い旅館ですね。

 

ブラウン調の木のぬくもりあふれるピカピカのフロント

ロビーはやや昭和感がありますが、広々としていてとても清潔感がありました。全館Wi-Fi対応に対応しているので快適に滞在できそう。

 

エレベーター内に張られた地下1階から7階までの館内図

客室は大きく分けて3種類。スタンダードな和室「さゆり亭(禁煙)」、ベッド付き和洋室「乙女館(喫煙)」ハイクラスな和室「照姫殿(禁煙)」があります。高台にあるので、いずれの客室からも里山の景色が一望できるようです。

 

真っ赤な看板が目を引く炭のコーナー

お風呂へ向かうエレベーター前には多様な炭がディスプレイされていました。炭は現社長の趣味らしいのですが、なかなか本格的です。そんなうんちくも宿のスタッフの方が教えてくれました。

 

白い陶器に入った10種類ほどの炭

炭には黒炭(ナラ、クヌギなど)、白炭(カシ、ブナなど)というのがあるようで、なかなか興味深いコーナーです。

 

温泉について

泉質

熱塩温泉の読み方は、そのまま「あつしお」と読みます。その名の通り、熱くて塩っぱいのが特徴。泉温65℃のナトリウム・カルシウム塩化物泉です。

身体の芯から温まり、保温効果が高いことから「子宝の湯」と言われ、熱塩温泉街の入り口には子育て地蔵があります。

湯口に結晶が付着した熱塩温泉の足湯

開湯は約650年前。山形屋から徒歩3分程度のところには小さな共同浴場や足湯(写真)、熱塩温泉ゆかりの「示現寺(じげんじ)」など、小さい温泉街ながら立ち寄りスポットが充実しています。温泉街の足湯=源泉なので、ぜひお試しを。

 

サウナや足湯も!癒し施設が充実

山形屋の特徴は温泉を含むリラクゼーション施設が充実していることです。大浴場には高温サウナ、里山風景を一望できる足湯、有料の炭床式低温サウナがあり、日帰り入浴でも全て利用できます。

 

今回、私は日帰り入浴で全部利用しました。ゆっくり回ったので、気付いたら4時間くらい経っていました。

 

大浴場

大浴場は2種類(檜風呂の「押切川」・レンガ風呂の「ひめさゆり」)あり、どちらも露天風呂があります。男女入れ替え制なので宿泊すればどちらも入浴可能。

 

今回は日帰り入浴時間に入った大浴場「ひめさゆり」をレポート。

小豆色の暖簾がかけられた女湯入り口

大浴場は3階にあります。

 

レンガ調の壁がおしゃれな細長い形状の脱衣所

脱衣所は設備が整い、広くて使いやすかったです。鍵付きロッカー、消毒用スリッパ棚、ベビーベッドもあります。

 

3つのシンクが並ぶ白を基調とした洗面台

洗面台に化粧水などのスキンケア用品のほか、冷水も置いてあります。大浴場内に高温サウナがあるので冷水は欠かせませんね。

 

大きな窓から光が差し込む明るくて広い大浴場の全景

大浴場は想像以上に広くて、趣が異なる浴槽が3種類あります。

 

ガラス窓に面した半月型の内湯

一番大きいのが、半月型の内湯。20人は余裕で入れるのではないでしょうか。源泉かけ流しですが、ゴミ取り用に循環ろ過しているとの記載がありました。

温度は体感的に42℃くらいかな。思ったより熱くありません。

 

黄褐色のお湯の中に浮かぶ湯の華の様子

顔に付いたお湯がしょっぱい!循環ろ過といっても、湯の華らしき浮遊物があちこちにあり、熱塩温泉の特徴がしっかり分かりました。

 

木材の屋根と壁に覆われた石造りの露天風呂

露天風呂は10人程のサイズ。屋根付きで緑に囲まれているので女性ウケしそう。

 

温泉成分で酸化してオレンジ色になった湯口付近

露天風呂も循環ろ過式の源泉かけ流しで、湯口付近の石は温泉成分で酸化して変色しています。内湯よりも温度が低めで、温泉濃度が低いような気がしました。

 

柵の奥に広がる新緑の風景

入浴しながら浴槽から見える風景。屋根と柵があるにしては、なかなか開放感があります。

 

モダンな雰囲気の丸い形のジャグジー

こちらの浴槽は温泉ではなく、真水に竹酢液を加えたジャグジー。手を入れたら冷たかったのと、電源がどこか分からなかったので、今回は利用しませんでした。

 

大浴場の端にあるサウナ入り口の木製ドア

ジャグジーの横には通常のサウナがあります(利用時間15:00~21:00)。入らなかったジャグジーはサウナ用に水風呂だったのかな?

 

4人程が入れる青いタオルが敷かれたサウナ内の様子

4人程のコンパクトサイズで、サウナ内の温度計によると約96℃となかなかの高温。私のように高温サウナが苦手な方は別料金の低温サウナがおすすめです。

 

茶系のお風呂グッズでまとめたシンプルな洗い場

カランは6つあり、奥は使いやすいセパレートタイプになっています。

 

洗い場に置かれたシャンプーなどのアメニティー

温泉宿によるある馬油系のシャンプー類。キュレルのメイク落としもありました。

 

遠くの自然が眺められる広い内湯

私は露天風呂よりも内湯が気に入りました。訪問時、他のお客さんは2~3人しかいなかったので、ほぼ独り占め状態。ぼんやり田舎の風景を眺めながら入浴するのは贅沢ですね。

 

炭床式低温サウナ「チャコール・バーデン」

せっかくなのでの炭床式低温サウナ「チャコール・バーデン」も利用してみました。寝転ぶ系の岩盤浴のような感じで、日帰りでも利用できます。大浴場+炭床式低温サウナで1,700円なので、ちょっと高い日帰り入浴代にはなりますが、体験する価値はあると思います!

低温サウナ内に張られたチャコールバーデン入浴方法の看板

低温サウナの利用方法は2つあるようです。私はとりあえず正式な方法と試してみました。温泉入浴(20分位)→低温サウナ(30分位)→温泉入浴(30分位)なので、1時間半ほどかかります。

 

グレーのバッグに入ったサウナ用浴衣とバスタオル

こちらは受付で渡される低温サウナ用浴衣と床に敷くためのバスタオル。浴衣は普通の薄い浴衣です。低温サウナ後、汗をかいた浴衣を着たまま大浴場に移動するのが私的にちょっと抵抗ありましたが、結局誰ともすれ違わなかったので問題ありませんでした。

 

階段踊り場にある血圧計

低温サウナ「チャコール・バーデン」は地下1階にあります。山形屋は健康推進を掲げる宿のようで、なるべく階段を使いましょうの張り紙があったり、階段踊り場には血圧計が置いてあったりします。

 

竹のインテリアでまとめたチャコールバーデンの入り口

低温サウナ入り口には冷水が置いてあります。着替えるところはありません。

 

若草色のゴザが敷かれた低温サウナ内の様子

中は想像以上に広いです。一人分のスペースにゴザが敷かれていて、数えてみたら20人分ありました。昼間は明るすぎましたが、夜は良い雰囲気になると思います。

 

通路の端から端まで立てかけられた細長い炭

至る所に置かれた炭の量にびっくり。こんなに炭に囲まれることってなかなかない。

 

床にちりばめられた小石状の炭

炭の消臭効果のせいか、室内の空気が澄んでいます!炭にはマイナスイオンを増加させる効果、遠赤外線により温熱効果など、不思議な力があるようで、その説明が壁に書かれていました。

 

温かい色のランプに囲まれた寝転ぶ場所

室内の温度は体感的に40℃くらいのような気がします。ゴザの下が温かくなっているのですが、じっくりゆっくり温まる感じの優しい温度。枕元に置いてあるビニールシートを体の上にかけて5分程寝転がってみたら、ジワジワ汗ができて、身体中がスッキリ軽くなったような気がしました。

 

足湯

フロアの端にある「森林足湯」と書かれた看板

大浴場のある3階フロアの端に足湯コーナーがあったので覗いてみました。

 

太陽が目の前に輝く見通しの良い足湯コーナー

想像以上のロケーションでテラスのような雰囲気!楽天やじゃらんに掲載されていた足湯の写真よりも実物の方が良いかも!

 

周囲に緑があるウッドデッキのような足湯コーナーの雰囲気

テーブルやイスまで置いてあります。

 

足湯内にピンクの桜の花びらが浮かぶ様子

すぐ横に桜の木があるので、花びらが浮いていました。この辺りの桜の見頃は例年4月下旬からゴールデンウイークくらいだそうです。

 

その他施設について

主に温泉に関係する館内施設をさくっとご紹介します。

茶系でレトロ感漂う広々とした湯上り処

休憩所は大浴場と同じフロアにあり、日帰りでも遠慮なく立ち寄れる良い場所にありました。奥には小さな喫煙室があります。

 

壁沿いに並ぶ白色のフットマッサージ機とイス

休憩所のついたての奥にはフットマッサージマシーンもあります。

 

通路の両端に置かれた飲料用自販機とアイスクリーム用自販機

自動販売機は大浴場のある3階フロアにあります。ビールやアイスなんかも取り扱っているようです。

 

茶×赤系の昭和感のあるシンプルなラウンジ

1階のラウンジは民芸調のようなインテリアでまとめられています。フロントデスクから距離が近いので、日帰り入浴客はちょっと利用しずらいかもしれません。

 

黒系の棚に陳列された会津地方の工芸品

1階お土産コーナーはなかなか広め。菓子類より会津木綿や陶器など地元の民芸品が多い印象を受けました。

 

炭を使った石鹸や歯磨き粉などの炭商品が一列に陳列されている

炭石鹸や竹炭歯磨きなど山形屋らしい炭グッズも豊富。

 

青いのれんがかけられたラーメン屋の小さな入り口

1階ラウンジ横に小さな屋台風ラーメン店がありました。手打ち麺の本格的な喜多方ラーメンが食べれるようです。

 

棚に並ぶ色とりどりの浴衣

1階エレベーター前には有料(300円)のカラフルな浴衣のほか、子供用スリッパがありました。

 

玄関に置かれたおしゃれなレンタル自転車

山形屋では自転車をレンタルできます(1時間500円、半日1,000円、1日2,000円)。喜多方の道路には自転車用のコース看板が多くあり、素朴な田舎の風景や観光スポットなどを簡単に廻れるように整備されているんですよ。

 

喜多方市内~山形屋間の公共交通機関がないので、車なしの旅行者に便利ですね。

 

感想まとめ

とにかく、リラックスするにはとても良い温泉宿だと感じました。特徴のある塩っぱい温泉に加え、高温サウナ、炭床式低温サウナ、足湯まで揃っているのは、ありそうでなかなか無いと思います。

 

日帰りでも十分楽しめましたが、宿泊ならもっとデトックスできそう!一泊15,000円程度~となかなかお手頃価格で、ワーケーションプランや一人旅プランもあるようです。

 

熱塩温泉「山形屋」の基本情報

住所福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字北平田甲347-2
電話番号0241-36-2288
定休日不明
日帰り利用時間11:00~19:00(要事前確認)
日帰り料金大人800円、小人500円