蛇口から名水も!床暖房の和モダン客室【甲子温泉・大黒屋】施設・客室編|宿泊

こんにちは!ブログ管理人・福島県在住のすみれです。今回は白河エリア「甲子(かし)温泉・大黒屋」宿泊記の客室編(4月上旬宿泊)です。

 

館内は全体的に非常に綺麗で、昭和レトロな雰囲気は全くありませんでした。私が訪れた際は宿泊者の年齢層が比較的高めの印象を受けましたが、客室が和モダンでピカピカなので20~30代の方やカップルにもおすすめしたいです!

 

ちなみに、私は18,000円程の基本のプラン(1泊2食付、2名1室)でした。源泉かけ流しの名湯があって、客室も申し分なかったので、とてもコスパの良い温泉宿だと思います。

 

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夕食メインの和牛の源泉せいろ蒸し

【館内施設】リニューアルされたピカピカの本館

黒を基調とした3階建ての綺麗な外観

2009年にリニューアルされたモダンな本館。写真を撮り忘れてしまったのですが、この本館以外に離れ(別館)もあります。

 

東北新幹線・新白河駅から無料送迎バス(要予約)もあるので、車が無くて問題なし。東京から約2時間で別世界の山の秘湯にアクセスできます。

 

「日本秘湯を守る会」の提灯が飾られた大黒屋の入り口

入り口には「日本秘湯を守る会」会員宿の証・提灯があります。大黒屋は泉質が異なる2種類の源泉があり、100%源泉かけ流し(消毒なし・加水なし・加温なし)。子宝の湯として有名です。

 

木のぬくもり感じるロビー付近の内装

木材を多用した和モダンなロビー。フロント前に検温モニターがあり、しっかりコロナ対策されています(2021年4月上旬)。

 

食堂とラウンジをつなぐ通路にある長くて黒いベンチ

館内設備の特徴は、なんといっても随所にバリアフリーの工夫が施されていること。1階通路には長いベンチが設置されています。

 

大きなガラス窓から日が差し込むエンジ色ソファーが置かれたラウンジ

庭園や山々の眺望が楽しめる明るいラウンジ。すぐ横に小さな喫煙所(室内)も。

 

紙コップなどが置かれた小さなコーヒーカウンター

ラウンジ奥にはコーヒーカウンターがあります。他の方のブログで知ったのですが、朝ごはん後にここでコーヒーをいただけるようです。宿の方から特に説明がなく利用できなかったのが残念。

 

5段の棚に小説から辞書まで並ぶ2列の本棚

ロビー横にはちょっとしたライブラリーコーナーも。温泉はもちろん、地元の歴史や山関連の本、マンガなどが並んでいます。

 

建物の前に着物を着た約12人の男女が並ぶ白黒写真

ラウンジ周りには甲子温泉「大黒屋」の昔の写真がいつくか飾られていました。こちらは大正時代のもの。

 

阿武隈川に架かる橋の先にある大きな大岩風呂の白黒写真

昭和30年代の写真。おそらく150年の歴史をもつ「大岩風呂」だと思います。現在とあまり変わらないんですね。

 

石畳の階段の奥にそびえる木造建築「勝花亭」の白黒写真

こちらは、かつて白河藩主・松平定信が滞在していた別邸。この木造建築は現在は客室(別館)として利用できます。

 

2つの棚と2つの樽に置かれた2畳ほどのお土産コーナー

ラウンジ横には小さなお土産コーナーがあります。数は少ないものの、お菓子や工芸品など名産品が幅広く揃っています。

 

2つの茶色い樽に並べられた白河や会津の漬物などの名産品

塩麹漬け、味噌、しそ巻き、じゅうねん油(えごま油)など。隣が会津地方なので、会津の名産品もあります。個人的には白ご飯が進む「しそ巻き」がおすすめです!

 

棚3段に並べられたシャンプーや達磨、地酒など

白河名産のだるまグッズや地酒、大黒屋オリジナル焼酎のほか、秘湯を守る会の本やシャンプー等もあります。

 

【客室】山の秘湯とは思えない快適客室

大黒屋の客室は全部で16室(本館13室・別館3室)あり、すべて純和風の設えです。私が宿泊した本館は2009年にリニューアルされていて、現在もどこもかしこもピカピカでした。

別館は白河藩主・松平定信の別邸だった木造建築で、本館より山々の景観が楽しめるのが特徴です。別館のみ、客室内で喫煙可能のようです。

木版に書かれた甲子温泉大黒屋の本館と温泉の館内図

本館の館内図。コンパクトな3階建てで、食事処や温泉への入り口などすべて1階にあります。

 

白壁にブラウンの客室ドアが映える通路

今回宿泊した本館客室の通路。バリアフリー仕様で至る所に手すりがあり、各階に喫煙所が設けられています。

 

床暖房がホカホカで快適!本館10畳の和室

ふかふかの布団が敷かれた畳が美しい客室

2階の205「亀」という客室(10畳+畳間)に泊まりました。コロナ対策で接触をさけるため、あらかじめ布団が敷いてあります。

二人ではもったいないくらいの広さで、部屋の大部分は床暖房になっています。リニューアルしてから12年も経ってるなんて信じられないくらいキレイ。

 

茶系のモダンなソファーが2つ置かれた客室の窓際

窓際には座り心地の良い高級そうなソファーがあります。床暖房以外にヒーター、加湿器もあり、全く寒さを感じない部屋でした。

 

近くの山々が一望できる客室からの眺め

客室からは圧巻の景色。山が近い!新緑や紅葉の時期はもっと綺麗なんだろうな。

 

クローゼットにかけられた紺色の茶羽織

茶羽織は背中部分がライナー付きみたいになっていて、とても暖かったです。寒冷地仕様のしっかりしたものでした。

 

茶系トレーに整頓されて置かれた浴衣やタオル、アメニティー類

アメニティー関係は一般的な内容です。浴衣や足袋、バスタオル、歯ブラシ、ヘアブラシなど。タオル類は一人一枚ずつ。

 

茶色のガムテープとカメムシについての手書きの注意書き

カメムシ捕獲用のガムテープがありましたが、今回の宿泊では一匹も遭遇しませんでした。宿泊した4月頃は少ない時期なのかな。

 

客室に置かれていた4冊の温泉関連書籍

部屋には「日本秘湯を守る会」の本など、興味深い温泉系書籍が充実しています。客室もフリーWi-Fiが使えますが、私はあまりスマホをいじらず、本ばかり見ていました。

 

混浴、男、女で色分けされた大黒屋の温泉スケジュール表

部屋には分厚めのファイルがあり、なにかと便利な情報がまとまっています。複雑な温泉スケジュールは必読ですね。部屋に付いたらまずこのファイルを見た方がいいです。

 

ファイルに入った特別料理の案内

夕食時の特別料理は当日17時までに注文しなければいけないようです。このラインナップなら会津名産の馬刺しかな。夕食は私的におなか一杯になったので、追加オーダーしなくても十分でした。

 

縦書きで書かれた甲子温泉の伝説

甲子温泉の歴史のほか、泉質のうんちく、各浴場の特徴なんかも記載されています。

 

朱色の皿にのった達磨の形をした最中

お着き菓子は白河名産のだるまをモチーフにした最中。白河市の老舗和菓子屋さん「白河菓匠 大黒屋」のものです。中に程よい甘さの餡と、やわらい求肥が入っています。

とても美味しかったのですが、予約販売のため館内売店では購入できません。出発日の前日16時までに注文すれば、帰りまでに用意してくれるそうです。

 

設備充実で使いやすい洗面所まわり

茶系の木目でまとめたスタイリッシュな洗面所

玄関入ってすぐの洗面台周りはキレイで広くて使いやすい!バスタオルハンガー、ミニ冷蔵庫、ドライヤーもあります。

この辺りも床暖房になっているのがすごい!

 

天然水用の蛇口と水道水の蛇口が2つある陶器のシンク

洗面台には蛇口が2つあり、左の蛇口から阿武隈(あぶくま)の天然水が出ます。水をよく飲む私にはとても嬉しいサービスでした。

 

湯飲みなどが入った小さな棚の上にはポットとお茶セットが置かれている

洗面台の背後にはお茶関係の棚があり、グラスや湯飲みなど多めに入っています。

 

急須や湯飲みなどは茶系で円形の箱に入っている

もちろんお茶セットも。お茶を飲む際は、ぜひ阿武隈水をポットに入れて作ってください。お水がいいので、お茶がとてもおいしかったです。

 

手すりがついたウォシュレット付きの広いトイレ

トイレも非常にキレイで、もちろんウォシュレット。広いので、こちらもバリアフリー仕様なんだと思います。

感想まとめ

山の秘湯なのに、古さが全くない客室、かつバリアフリー完備というのが強く印象に残りました。床暖房っていうのもかなり嬉しいですよね。

 

私の場合、一人18,000円程(1泊2食付、2名1室)。150年もの歴史ある温泉宿にしては、かなりお得感がありました。身体の芯から温まる名湯なので、温泉マニアでなくともぜひ体験して欲しいイチオシの宿です。