和牛の源泉せいろ蒸し&山里料理【甲子温泉・大黒屋】食事編|宿泊

こんにちは!ブログ管理人・福島県在住のすみれです。今回は白河エリア「甲子(かし)温泉・大黒屋」宿泊記の続き、食事編です(4月上旬宿泊)。食事会場や料理、別料金のドリンクメニューなどご紹介します。

 

食事は首都圏ではなかなか食べられない山菜や川魚などの山里料理のほか、郷土料理も和牛もあり、身体にやさしいバランスの良い献立でした。

 

私は18,000円程の基本のプラン(1泊2食付、2名1室)でしたが、値段相応かな、という印象。とはいえ、源泉かけ流し&キレイな館内を考慮すると、総合的にはかなり良心的な価格だと思います。

 

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甲子温泉大黒屋の和モダンな客室

 

食事会場

食事は朝夕ともに同じ食事会場でいただきます。食事会場は本館1階に一カ所のみ。大黒屋では個室での食事提供はないようです(2021年4月上旬現在)。

黒い引き戸の奥にある半個室の食事処

食事会場入り口の様子。コロナ禍の平日ですが、ほぼ満席。

 

小豆色の暖簾がかけられた通路から見る半個室

通路を挟んで両サイドに半個室席が並んでいます。のれんで他のお客さんの顔が見えないので、一人旅でも気楽に食事を楽しめますね。

 

4人テーブルとイスが5席置かれた広々とした畳の大広間

奥の大広間にはお客さんは一人もいませんでした。ここは日中、日帰り入浴客の休憩処としても利用されるようです。

 

夕食

夕食の献立

細長い白紙に記載された本日の献立

山菜や川魚など山里ならではの料理がラインナップ。

 

白い器に盛られた太く長い一本ぜんまい料理

先付の「ぜんまいの一本炒め」は香り豊かで奥行きのある味わい。こんな立派なぜんまいは東京では食べられないですね。

 

細長い白いプレートに並ぶ5種類の小鉢

前菜はご当地らしい品々が5種類。左から「アミタケの菊花煮」「ニシンの山椒漬け」「うるいの辛子酢味噌掛け」「燻製豆」「タラと山菜の和え物」。会津地方の郷土料理・ニシンの山椒漬けは日本酒との相性抜群です。

 

丸いさらに盛られた新鮮な川魚の刺身

お造りは「櫻鱒(サクラマス)のたたき」と「川鱒(カワマス)の刺身」。川魚特有の臭みがなく、フレッシュな味わいでした。どう食べていいのか分かりませんでしたが、プレートにはもろみ味噌の小鉢ものっています。

 

木製のせいろ蒸し器に盛られたサシが入った高級そうな和牛

夕食のメインは「和牛の源泉せいろ蒸し」。細かいサシが入った和牛が4枚のっています。

 

蒸し上がった和牛と下に敷き詰めらた野菜

和牛の下にある野菜と一緒に、ポン酢をつけていただきます。適度な脂身とポン酢のさっぱり感が湯上りの身体にちょうどいい!

 

旬のタケノコやニンジンなどが入った白い小鉢

こちらは「若竹煮」。歯ごたえがよく、やさしい味。

 

翡翠色の美しい器に盛られた揚げたての天ぷら3種

ワサビ塩をつけていただくサクサクの「野菜天ぷら三点盛り」。旬のこごみとタラの芽、お酒が進むにんにくの天ぷらです。

 

春らしいピンクの模様が入ったお皿に盛られた焼きたてのヤマメ

焼物は焼きたての「ヤマメの塩焼き」。ハラワタはとってあるので丸ごと食べられます。付け合わせのごぼう味噌も滋味あふれる一品。

 

ホカホカの白いご飯と呉汁、キュウリなどの漬物

終盤に提供された「福島県産コシヒカリ」のご飯、すり潰した大豆がたっぷり入った「野菜の呉汁」、ご飯に欠かせない「香の物」。

 

ここの呉汁(ごじる)は東北にありがちなしょっぱさがなく、まろやかで上品な味でした。ちなみに、ご飯とみそ汁はお代わり自由です。

 

朱色の和トレーに置かれた真っ赤なイチゴと茶色のあんぽ柿

デザートは「あんぽ柿と栃木県産いちご」。あんこ系があまり得意ではない私はあんぽ柿がちょっと重かったですが、一緒に食事したツレには大好評でした。

 

別注のドリンクメニューと特別料理

草木などが描かれた陶器の酒器

水以外の飲み物は別料金です。私は白河市の地酒「千駒酒造」の熱燗(1合、550円)をオーダーしました。口当たりまろやかでクセがなく、とても飲みやすかったです。

 

縦A4サイズの手作り風ドリンクメニューの表面

地酒、ビールのほか、日本酒通におすすめの「骨酒(こつざけ)」もあります。

 

縦A4サイズの手作り風ドリンクメニューの裏面

ワイン、ウイスキー、焼酎などの酒類からソフトドリンクまで用意されています。

 

客室設置のファイルの1ページに書かれた特別料理のメニュー詳細

こちらは客室にあった「特別料理メニュー」。小食傾向の私からすると、夕食の量はが多いと感じました。働き盛りの男性の方は追加注文するとちょうど良い量になるかもしれません。

 

朝食

木目が美しい食事処のテーブルとイス

朝食も夕食と同じ食事会場でいただきます。

 

朝食の献立

大小7種のお皿が並ぶ旅館らしい和定食

やや少なめに見えますがなかなかお腹いっぱいになると思います。みそ汁は山菜やもずく、ナメコなどが入って具沢山でした。白×青の紙パック牛乳は福島県でお馴染みの牛乳です。

 

花びらの形のような美しい器に盛られた色とりどりの生野菜

写真ではわかりにくいですが、サラダは2人分ほどの量があります。ほんの少しピリッとする山椒ドレッシングをかけて食べます。

 

白い器に盛られた玉こんにゃくと里芋、きぬさや

玉こんにゃくと里芋の煮物。里芋はやや堅めのジャガイモのようなシャキッとした食感でした。里芋ではないのかな?

 

スクエアプレートに盛られた和惣菜4種とヨーグルト

焼き魚、昆布の佃煮など伝統的な和惣菜が並ぶプレート。写真中央の緑のものは、東北の郷土料理「しそ巻き」です。味噌を大葉でくるんで油で炒めたシンプル料理ですが、間違いなく白ご飯が進むソウルフードな味です。朝食もご飯とみそ汁はお代わりOK!

 

感想まとめ

3種の温泉がメインの目的だった私には、とても満足のいく食事でした。インパクト強めの豪華料理はないものの、山川の幸や郷土料理など献立がバランス良く、山の秘湯らしい身体に優しい献立でした。

 

私は一人約18,000円のプラン(楽天トラベルで予約)でしたが、源泉かけ流し(消毒・ろ過・加水・加温なし)でリニューアルされた和モダンな館内を考慮すると、かなりお得な価格設定だと思います。