こんにちは!ブログ管理人・福島在住のすみれです。今回は磐梯山や安達太良山などに囲まれた磐梯朝日国立公園内にあるにごり湯・中ノ沢温泉「花見屋旅館」の日帰り温泉レポートです。商売ベタなのかあまりメディアにでることはありませんが、福島県のなかでもイチオシの源泉かけ流しの名湯です。
100%源泉かけ流しで湯量豊富
- 熱めで硫化水素臭の白濁の湯
- 庭園露天風呂・貸切風呂あり
- 小さな温泉街にある懐かしい雰囲気の宿
- 日帰り温泉あり
花見屋旅館について
緑がかった白濁の湯が特徴の中ノ沢温泉は、単独湧出ではなんと日本一という恵まれた湯量。毎分13,400ℓの湧出量を誇ります。約380年前の文禄年間頃、安達太良山麓の湯治場として利用されていたのがはじまりで、現在は小さな温泉街に12軒の旅館やホテルがあり、すべての宿で源泉かけ流しが堪能できます。大半の宿が一本の通りを挟んで両側に点在していて、比較的コンパクトで昭和の香りただよう宿が多い気がします。団体ツアー客が泊まるよう華やかな大規模旅館ありません。
会津若松や郡山から、それぞれ車で1時間程度かかる自然に囲まれた静かな温泉地なので、登山、釣り、バイクツーリング、スキーなどアウトドア前後に利用するには最適な立地です。
今回日帰り入浴した「花見屋旅館」は全40室の庭園露天風呂が自慢の宿。中に入ると古い感じはありますが、それはそれで味があり、常連風の地元のお客さんたちも利用していました。なんといっても、花見屋旅館の日帰り温泉時間が18時まで、と長めなのが有り難い。
大浴場入口に小さめのロッカーがあります。壁には「100%源泉かけ流しです」の張り紙もありますね。
温泉について
泉質
泉質は硫酸塩泉(酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉)です。なにより、色が白濁なのが印象的で、陽が当たると青緑っぽくも見えてなんだが神秘的。今回の訪問では完全ににごり湯でしたが、日や天気によって色が変わるらしく、無色になるときもあるというから不思議!天然温泉って奥深い。
古くから胃腸の名湯といわれている中ノ沢温泉ですが、pH2.1なので個人的にはお肌つるつる効果に期待。ちなみに、pH値が低い酸性の湯は殺菌・抗菌効果があるとされているので、肌に刺激を与えないために入浴前に石鹸やボディーソープで身体を洗うのは禁物。湯上りにはしっかりクリームを塗って保湿するのがおすすめです。
加水なし、加温なし、循環・ろ過なし、消毒なし。源泉温度68.3℃と高温のため加水して温度調節することもあるようです。
内湯
6人程が入れそうな小さめの内湯はかなり熱めです。標高1,250m付近に湧く源泉(沼尻湯元)から宿に流れ着くまでに少し冷やされるそうなんですが、やっぱり熱い!44℃くらいはありそう。私は5分も入っていられませんでしたが、やわらかい質感のにごり湯に包まれていると、なんだかとっても贅沢な気分になれますね。
カランは5つで、シャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸が置かれています。かなり節水気味なので全身を洗うのに時間がかかるのが難点。
露天風呂
宿自慢の庭園露天風呂は内風呂よりも大きくて、10人程度なら余裕で入れます。内湯よりも温度が低いので、10分くらいは湯浴みできる感じです。庭園はよく手入れされていて眺めはいいものの、ちょっと先には普通の一軒屋らしき建物があるのが気になるところ。これ、見えちゃってるよね、って感じです。とはいっても、静かだし、温泉の質はいいし、しばらくするとさほど問題ではない気分になっちゃいます。浴槽から常にオーバーフロー状態のフレッシュな源泉かけ流しはかなり貴重です!
その他の施設情報
脱衣所はいたってシンプルでキレイに掃除されていました。写真では切れちゃっててほぼ写っていませんが、工事現場にありそうな大型扇風機があります。
洗面台には化粧水、ティッシュ、ドライヤーがあります。内湯入口ドアの目の前にあってちょっと狭いので、タイミングをみながらささっと利用したい感じ。
花見屋旅館の感想まとめ
100%源泉かけ流し、かつターコイズブルーのにごり湯は、これぞ本物の温泉!という特別感が味わえます。温泉マニアじゃない家族や友達を連れて行けば、かなり喜ばれそう。ただし、露天風呂に屋根がなく直射日光を思いっきり浴びるので、夏シーズンの昼間に利用するのはちょっと厳しいかも。あつ湯だから寒い時期・時間帯を狙ってまた利用したいと思います!贅沢なにごり湯、ありがとうございました。
花見屋旅館の基本情報
住所 | 福島県耶麻郡猪苗代町蚕養字沼尻山甲2855 |
電話番号 | 0242-64-3621 |
日帰り入浴時間 | 10:00~18:00 |
日帰り料金 | 700円 |
貸切風呂 | あり |