個室で黒毛和牛の源泉しゃぶしゃぶ【奥那須温泉・大丸温泉旅館】食事編|宿泊

こんにちは!ブログ管理人・福島県在住のすみれです。今回は隣の栃木県那須温泉の老舗旅館「大丸(おおまる)温泉旅館」宿泊レポートの食事編。食事会場や料理、ドリンクメニュー、食事開始時間など写真多めでご紹介します。

 

先に結論を申しますと、食事処(個室)は静かで雰囲気が良く、食事はボリュームたっぷり。山奥ならではの料理はやや少なめですがオリジナリティのある献立でとてもバランスが良かったと思います。

 

那須の標高1,300mに位置する大丸温泉旅館は湯の川に4つの野天露天風呂(混浴あり・源泉かけ流し)が点在する山間の一軒宿。確かに山奥の秘湯ですが、鄙びた感じは全くなく女性に喜ばれるような和モダンな湯宿で、楽天やじゃらんなどでも食事を含む総合評価が高いです(1泊・2万円前後)。

 

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  • 食事処(個室)
  • 食事時間
  • 夕食・朝食の献立
  • 夕食のドリンクメニュー(別料金)

 

食事会場

館内に掲示された大丸温泉旅館の1~2階フロアマップ

私が知る限りでは大丸温泉旅館では部屋食対応はしていません。夕食・朝食いずれも食事処でいただきます。本館1階と別館2階に各2か所ずつ、計4か所の食事処があります。

 

和モダンな照明器具が設置された木目調の食事処「よささ」

夕食・朝食で利用した別館2階の食事処「よささ」は引き戸がある完全個室のテーブル席。最近新設された食事処で、品の良い居酒屋のような雰囲気です。ドリンクオーダーなど用事がある際は、壁掛けの電話で呼び出しができるので完全個室でも不自由はありませんでした。

 

山門のような設えの1階食事処の入口

私は今回利用できませんでしたが、本館1階の食事処は日本酒が並ぶバーカウンダ―らしきものがあるようです(写真は食事処・水なら)。入口が2階よりも重厚感があります。

 

夕食

夕食スタート時間は18:00~、18:30~の2択です。

 

温泉は夕食時間を除くチェックアウトまで、いつでも入浴可能。時間に追われることなくゆっくり食事できます。夕食中に浴槽の清掃が行われ、湯船の男女入れ替えはありません。すべての湯船を試したい温泉ファーストな旅行者に嬉しいホスピタリティです。

 

夕食の献立

白い和紙に印刷された縦書きの献立表

献立は月替わりで公式サイトに「今月のお品書き」が掲載されています。私は基本メニューのプランでしたが、栃木黒毛和牛ステーキなど逸品付きプランもあるようです。個人的には女性は基本プランで十分満足できると思います。スピーディに次々と料理が運ばれてくるうえ量が多いので、私はちょっと残してしまいました。

 

多様なデザインの器に器に盛られた前菜4種と梅酒

まずは食前酒の「梅酒」と旬菜4品から。時計回りで「菜の花と数の子のお浸し」、「蛍烏賊(ホタルイカ)の木の芽味噌掛け」、「新緑豆腐」、「春キャベツの胡麻クリーム和え」。どれもさっぱり系の味でやや甘めの梅酒と相性ばっちりです。

 

香りよい桜の葉がしかれた桜餅そっくりのピンク色の前菜

冷たい系の旬菜のあとは、温かい旬菜「桜道明寺蒸し」。和菓子の桜餅のようですが甘くありません。出汁が効いた醤油風味のタレがかかっていて、モチモチ食感が新鮮。

 

鮮やかさから鮮度がうかがえる刺身4種盛

お刺身は山間の温泉宿とは思えないほどプリプリで鮮度抜群です。マグロ、カンパチ、タイと栃木県で開発されたニジマスの改良種・ヤシオマスが2切れずつ。ヤシオマスは全く臭みがなく、やわらかくて上品な味でした。

 

黄色のカボチャソースたっぷりの焼き色が付いた丸いパイ

焼物は「海老のパイ包み焼き」。焼きたてサクサクでコクのある南京カボチャソースが気に入りました。。和食メニュー続きだったせいか、洋食特有の濃厚さが際立ち、コース料理のアクセントになるような味わいでした。

 

茶色の竹カゴに盛られた霜降りの黒毛和牛と野菜各種

メイン料理は「大丸温泉源泉しゃぶしゃぶ」。栃木黒毛和牛のほか、白菜、キノコなど野菜もたっぷり。お肉は一人当たり4枚(写真は2人前)。

 

透明の源泉スープと生成りの胡麻豆乳スープが2種入った黒い火鍋

火鍋には大丸温泉の源泉(昆布だし)、ゴマ豆乳の2種類スープが入っています。

 

ポン酢や具材が入った食べかけの器

源泉スープはポン酢で、ゴマ豆乳スープはタレを付けずにそのままいただきます。この時点で結構お腹がきつくなっていましたが、スープもタレもさっぱりしていたので霜降り黒毛和牛もペロリと完食。

 

8角形の長皿に綺麗に盛り付けされた天ぷら4種

揚物は「メヒカリと山菜の天ぷら」。香りのよいゆず塩でいただきます。淡泊な味付けが続いたので、塩味がひと際おいしく感じました。白ごはんが進む行者にんにくの天ぷらもあったので、私はご飯を早めに持ってきてもらいました。

 

白や黒などシンプルな器に盛られた香の物付きご飯セット

栃木県産こしひかり、ハマグリの汁物、香の物など。

 

淡いピンク色の苺プリンとカラフルなフルーツ3種盛

〆の別腹デザートは、いちごプリンとフルーツ。いちごプリンは口当たりなめらかで、しっかり苺の味がしました。

 

夕食のドリンクメニュー

ドリンクメニュー(別料金)は日本酒、焼酎、ワインなどアルコールの種類が豊富。地酒や限定酒もあります。

グラデーションが美しい山葵色の片口とオシャレなガラスのおちょこ

私は大丸温泉源泉で仕込んだ限定品の純米酒「皇(すめらぎ)の湯酒」一合(税込880円)をオーダー。美しい益子焼の片口で提供されます。キリリと辛口ですが、あまり日本酒を飲まない私でもグイグイ飲めました。限定酒と益子焼は館内1階の売店で販売されているので、気に入ったらお土産として購入することも。

 

栃木の地酒が並ぶ縦書きの日本酒メニューのページ

日本酒メニューリストには地酒11種類のほか、3つの味が楽しめる利き酒セットがあります。

 

プレミア焼酎、地焼酎が記載された焼酎メニュー

焼酎は地元産を中心に沖縄まで幅広くラインナップ。全部で8種類あり、飲み比べできるプレミア焼酎3種セットもあります。

 

朝食

朝食は夕食と同じ個室の食事処「よささ」でいただきました。時間は7:30~9:00の間ならいつ行ってもOK。朝食前にゆっくり温泉に入れるのが良いですね。

朝食の献立

テーブルいっぱいに器が並ぶ朝食献立

朝食は焼き魚、煮もの、サラダ、温泉卵、味噌汁、ヨーグルトなど定番の和食メニューですが、ちょっとしたこだわりも。

 

ご飯は白米または源泉おかゆから選択可能で、焼き魚は香ばしく炙ってから食べるスタイル。具だくさんの味噌汁は大鍋で提供されます。

 

固形燃料の上で魚を焼いている様子

サワラの西京焼きは程よく脂がのっていて身がやわらか。ホカホカのご飯が進みます。源泉おかゆか迷いましたが、普通の白ごはんにして正解でした。

 

黒い大きな鍋に色とりどりの野菜がふんだんに入った味噌仕立て鳥団子スープ

朝食のメインとなるのが、味噌仕立ての鳥団子スープ。きのこや山菜など野菜たっぷりで、肉団子は大ぶりで食べ応えがあります。1人2杯分あり、結構お腹いっぱいになりました(写真は2人前)。

感想まとめ

温泉重視の客ばかりが集まる山奥の宿ということで、平凡な懐石料理を想像していたのですが、源泉を使った栃木黒毛和牛のしゃぶしゃぶをはじめ、パイなどのオリジナル性の高い料理まであり、量は多いものの最後まで飽きることなく楽しめました。全体的にやさしい味付けで、淡泊系の後は濃厚系といったように味に変化があるのが気に入りました。

 

扉付きのキレイな個室は雰囲気がよく静かで良かったのですが、せわしなく料理が運ばれてくるので、食べる速度にあわせてサーブしてもらいたかったな、というのが正直なところです。

 

とはいえ、1泊2万円前後の源泉かけ流し老舗旅館のなかでは秀逸な食事内容かと思います。