こんにちは!ブログ管理人・福島県在住のすみれです。
肌寒い秋の週末、赤べこ発祥の地とされる奥会津・柳津(やないづ)にある西山温泉の日帰り入浴施設「せいざん荘」に行ってきました。
秘湯と呼ばれる西山温泉は温泉マニアが好む趣ある小さな旅館がありますが、そういった湯治宿を利用するのは意外とハードルが高いです。混浴だったり、3人も入れない小さな浴槽だったり、そもそも混雑していて日帰り利用できなかったりなど、いろいろ問題や気になる点がありますが、今回レポートするのはその真逆タイプです。面倒なこと抜きで利用できる公共の温泉施設なので、さくっと快適に利用したい方におすすめです。
- 山里の小さな温泉郷
- さらっとした癖のない泉質
- 露天風呂あり
- 20時まで営業の日帰り入浴施設
- 施設内に休憩室、食堂有(ランチタイムのみ)
- 510円で終日滞在可
西山温泉「せいざん荘」について
鶴ヶ城など観光スポットが多い会津若松市から車で約45分、柳津町の山里にひっそり佇む西山温泉は8つの豊かな源泉が湧き出る由緒ある古湯です。開湯はなんと約1,300年前!『古事記』時代に既に存在していたそうで、万病に効くと伝えられていることから「神の湯」と言われています。今でも湯治場として親しまれ、渓流沿いに4軒の鄙びた旅館と2軒の日帰り入浴施設が点在しています。
今回レポートする「せいざん荘」は昔ながらの湯治場スタイルではなく施設充実型の日帰り専用温泉です。公共施設のため300円(入浴1回)とコスパがよく、ランチタイムは食事処が利用できます。さらに、終日料金(510円)なら畳の休憩処も利用できるので一日中のんびり過ごせます。
奥会津は結構な田舎なので、ゆっくり休憩できる飲食店が少なく、16~17時頃には終わってしまいます。ここなら20時まで営業しているので観光の方の休憩スポットとしても使えそうですね。
温泉について
泉質
せいざん荘の泉質は硫黄泉(含硫黄ーナトリウムー塩化物温泉)。中性(pH6.5)、無色透明、ほぼ無味無臭のとても入りやすい温泉です。写真は撮れませんでしたが、浴槽の底には白い湯の花がユラユラ沈んでいました。
源泉温度71.0℃と高めですが、せいざん荘では加水していないようです。大きめの施設なので消毒関連は仕方ないですね。
大浴場
ほんのり硫黄臭ただよう大浴場の浴槽は15人ほどが入れる大きさ。湯気が充満しているので景色はほとんど見えませんが、とても明るいので開放的な雰囲気が味わえます。
温度は42℃くらい。さらっとした湯ざわりで肌寒い季節ならずっと入っていたくなるような湯加減です。
カランは8つ程あり、リンスインシャンプー、ボディソープはありました。
露天風呂
露天風呂は6人程度がゆったり入れる小さめサイズです。硫黄の臭いが内湯より強めで、肌にすいつくような質感がしました。内湯よりもフレッシュな源泉が注ぎ込まれているのかもしれません。ただ、ちょっとぬるめなので今の季節には物足りない感じです。
露天風呂に入りながら、やや整備された山里の風景が楽しめます。なんてことない景色ですが、これはこれでのんびり感があって落ち着きます。しかも空気が綺麗で静かなのがいい!
その他の施設情報
脱衣所は綺麗でシンプル。扉も無ければロッカーもありません。貴重品類は施設入口にある無料の鍵付きロッカーに入れておきましょう。
3人分の洗面台はドライヤー、化粧水、ティッシュがあります。ドライヤーは割と風量があったので早めに髪を乾かせます。
無料の冷水は脱衣所にはありませんが、休憩所に続く通路に置いてあります。
こちらは15畳ほどありそうな広い休憩処。テレビもあってゴロゴロするのに最高のシチュエーションですね。週末なのに誰もいないのはコロナ禍のせいでしょうか。
こちらはまた別の休憩処です。ちょっと個室風。飲食物の持ち込みは不可との張り紙があります。
施設入口付近には休憩できるソファーがいくつか置かれています。貴重品ロッカー(写真奥)もこの場所にあるので、脱衣所に行く前に忘れずに立ち寄りましょう。そのほか、入口付近には4畳程の簡易的なお座敷休憩処、マッサージチェアもあります。
入るときには気付きませんでしたが、施設玄関にお食事処の写真メニューがありました!営業時間は11:30~14:00です。メニュー豊富なので次回来たとき利用してみたいですね。
「柳津ソースカツ丼(850円)」、「温泉卵入り地鶏カレー(750円)」、「なめこおろし蕎麦(950円)」などのご当地メニューから、「唐揚げ定食(900円)」、「ナポリタン(700円)」など一般的メニューまであり使い勝手良さそうです。
感想まとめ
純粋な源泉かけ流しが楽しめる鄙びた旅館の日帰り入浴は魅力的ですが、広くて清潔、ゆったり滞在できる施設充実型の温泉施設はやっぱり便利ですね。時間などを気にせずのんびり温泉に入りたかった私にはぴったりのところでした。
温泉そのものはあまり個性はありませんが、肌ののしっとり感が多少アップした気がします。
次回行くときは、とにかく早い時間に行こうと思います。せいざん荘までの山道は比較的運転しやすいんですが、帰りは一気に暗くなってしまい運転がちょっと怖かった!
せいざん荘の基本情報
住所 | 福島県河沼郡柳津町大字砂子原字長窪921 |
電話番号 | 0241-43-2727 |
定休日 | 月曜(祝休日の場合は翌日) |
営業時間 | 10:00~20:00 |
入浴料金 | 入浴1回:大人300円、小人200円 終日(休憩室利用時):大人510円、小人300円 |