こんにちは!ブログ管理人・福島在住のすみれです。
9月末に東北ーの名湯といわれる高湯温泉に行ってきました。念願の「旅館 玉子湯」の宿泊レポート(1泊2日)です。高湯温泉と旅館の説明も含めて、温泉メインでご紹介します。玉子湯に宿泊するか悩んでる方はぜひチェックしてみてください。
湯処が多いので早めにチェックインして湯めぐりしたのですが、全部まわるのはなかなか大変。時間のない方や日帰り入浴の方の参考にもなるように、どんなお風呂があるか写真多めで解説します。
個人的には、茅葺き屋根の湯小屋「玉子湯」、露天風呂「天渓の湯」がおすすめです!
- コスパの良い昔ながらの和風温泉宿
- 山あいにある数軒だけの静かな温泉地
- 硫酸塩泉、白濁の湯で有名な秘湯
- 加水・加温・ろ過なしの100%源泉かけ流し
- 7つの湯処(湯小屋、露天風呂、大浴場、足湯など)
- 日帰り入浴あり
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高湯温泉「玉子湯」について
高湯温泉
最寄駅の福島駅から車で約30分(路線バス約40分)、標高約750mに位置する高湯(たかゆ)温泉は蔵王温泉、白布温泉とともに「奥州三高湯」と称される全国的に知名度の高い秘湯です。曲がりくねった山道に8軒の宿のほか、共同浴場、足湯処(写真)が点在する小さな温泉地ですが、硫黄臭ただよう乳白色の濁り湯は一度入ったら虜になってしまう、まさに本物の温泉です。
泉質
泉質は硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉)、pH2.7の酸性。高湯温泉に向かう途中の山道から硫黄の香りがするほど濃厚で、薬効成分が高く、動脈硬化症、胃腸病、皮膚炎など幅広い効能があるといわれています。
高湯温泉全体では10カ所の源泉があり、湯量はおよそ毎分3,000ℓ、源泉温度は42.8~50.5℃。山の落差を生かしてそのまま浴槽に注がれていて、約400年前に開湯した頃から今も変わらず同じ給油方法を用いているそうです。どの温泉施設でも加水、加温、ろ過をせず自然湧出の源泉から引湯した天然温泉がそのまま提供されています。
玉子湯旅館
そんな高湯温泉のなかでも口コミ満足度の高い宿が、今回ご紹介する「旅館 玉子湯」です。温泉宿としては、全52客室を有する中規模クラス。見た目はどこの温泉街にもあるような昭和の面影を残しした普通の宿ですが、人気の秘密はやっぱりお風呂。7つの湯処があり、茅葺き屋根の湯小屋で昔ながらの湯治場気分に浸れるのが特徴です。玉子湯では敷地内の庭園の中に2つの源泉(源泉温度46.5℃)があり、各浴槽にたっぷりの上質な湯が新鮮な状態で注がれています。
個人的には「玉子湯」というネーミングが好きです。由来は、ツヤツヤしっとりの玉子のような肌になり、硫黄の匂いが玉子に似ているからだそうですよ。
温泉について
6つある浴槽を大きく分けると、種類は2つ。館内にあるか、館外の庭園にあるか、という立地の違いです。館外の庭園にあるお風呂に行くには靴の履き替えが必要なうえ、それらの湯処にはシャワーや洗い場がありません。
上手に湯めぐりするなら、館外のお風呂(洗い場無) → 館内のお風呂(洗い場有)の順番がおすすめです。身体に着いた硫黄臭はなかなか強烈なので、最後はしっかり身体を洗いましょう。
◆館外の風呂(洗い場無、入浴時間6:00~22:00)
①湯小屋(内湯のみ、男1・女1)
②露天風呂(男2・女3、うち1つは男女交代制)
◆館内の風呂(洗い場有、入浴時間24時間)
①大浴場(男1・女1)
②内湯(男1・女1)※そのほか、庭園に足湯スポット1か所あり
館外の庭園にあるお風呂
・玉子湯(入浴時間:6:00~22:00)
ここの名物にもなっているのが、明治元年設立(約140年前)の茅葺き屋根の湯小屋「玉子湯」。庭園風呂への専用玄関を出ると、すぐ目の前にあります。湯小屋と「玉子湯」と書かれた岩の間にある小さな屋根は源泉が湧き出ている所で、接近して見ることもできます。
イチオシの写真スポットなので、明るいうちに撮っておくといいですよ!
小さい湯小屋ですが、入り口から男性用、女性用にちゃんと分かれています。
全体で約8畳のスペースがあり、浴槽は5人程度がなんとか入れるサイズ。シャワーや洗い場はありません。温度はちょっと熱めの43℃くらい。思ったより肌あたりはサラッとしていますが、お湯自体に重厚感があります。
先客で高齢のご婦人が1名いらっしゃったのですが、その方は湯上り後、「山の水」(写真右奥)を使って身体を拭いていました。水がチョロチョロ出ていたので、なんだろう?と思っていたのですが、そうやって使うんですね!と、納得。
最終的に湯小屋を一人占めできました。静かだし、目に映る景色が不思議で、なんだか異世界にいる気分。
浴槽のすぐ横には脱衣スペースがあります。(黒色の四角い物体はマットです)
桶があるので、それを使ってかけ湯できます。
見上げると茅葺き屋根を支える立派な骨組みがありました。詳しいことはわからないけど、なんかすごい!
仕切りの反対側は男性用です。平日16時頃だったせいか、声も物音もしませんでした。
天渓の湯(露天風呂:男女入れ替え制)
庭園の一番奥にある露天風呂(2種類あり)は1日おきに男女入れ替え制です。
数種類ある露天風呂のなかでも、個人的にこの「天渓(てんけい)の湯」が一番おすすめ。広めで、温度が異なる2つの浴槽があるのがポイントです。
入口の看板にある通り、右側が「天渓の湯」です。この日は女性用。翌日は男性用になるので、宿泊すれば必ず入れます。
脱衣所はとっても清潔です。外にあるのに土埃すらありません。9月末ということもあり、虫もいませんでした。
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2つ浴槽があり、それぞれの湯口から源泉が注がれています。15人くらいは入れそうなサイズ。手前(写真)の浴槽はややぬるめだったので、奥の浴槽へ移動しました。
湯に浸かりながら見える景色。屋根がないので、野趣あふれる雰囲気です。
天翔の湯(露天風呂:男女入れ替え制)
そして、男女入れ替え後に入れるもう一つの方が、こちらの「天翔(てんしょう)の湯」で、浴槽は1つのみです。8人程度が利用できる大きさ。
湯口から勢いよく源泉が流れているので、なかなかの適温。42℃くらいかな。
瀬音(女性専用露天風呂)
庭園にはもう一つ露天風呂の建物があり、ここは女性専用の露天風呂になっています。
脱衣所は明るくて、気持ちいいくらい綺麗に掃除されています。
やや小さめですが、ちょっとした屋根があるのが女性に嬉しいですね。一度に6人くらいが入れる小さめサイズです。写真には写っていませんが、硫黄臭を拭きとるために使える「山の水」もあります。
館内にあるお風呂
館内には大浴場と内湯の2種類があり、いずれも男性用・女性用に分かれています。庭園にある湯小屋、露天風呂と違ってシャワー付きの洗い場があり、24時間入浴可能です。
滝の湯(大浴場、男1・女1)
大浴場の脱衣所はとってもシンプル。コロナ禍の訪問だったので、脱衣カゴ置き場にはソーシャルディスタンス対策がとられていました、
15人くらいは入れそうな広めの浴槽。白い湯の花が浴槽の底にたんまり沈殿しています。
カランは8つ程度ありました。洗い場にはシャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸など基本のアメニティーが設置されています。
洗面台は3人用のコンパクトサイズ。ドライヤー、スキンケア用品、ティッシュ、ヘアブラシが置いてあります。ドライヤーの風量がやや弱めなので、髪の長い方や急いでいる方は自前のドライヤーを持参するといいかもしれません。
仙気の湯(内湯、男1・女1)
館内には大浴場のほかに、「仙気の湯」という小さめの内湯があります。私は、お風呂の種類が多すぎて入り損ねてしまいました・・・。なので、写真はありません。
公式サイトによると、ウッディな雰囲気の小さな内湯のようです。湯気が充満しやすいサイズ感なので、硫黄の匂いを存分に楽しめるそうですよ。
足湯
庭園には足湯処があり、贅沢すぎるくらい大量の源泉が流れ込んでいます。
感想まとめ
とにかく濃厚なお湯でした!1泊2日で5つの湯処を巡りましたが、その濃さゆえに、1回につき5~10分程度が限界。全体的にやや熱めなのが個人的には良かったです。9月末の山の中は寒いかなと思っていたのですが、温泉効果によって寝るまでずっと身体がポカポカでした。料理もとってもおいしかったので、1泊じゃなくて、2泊にすればよかった!
ちなみに、日帰り入浴の場合、硫黄臭で大変なことになるので洗いやすい手頃な服を着て帰ることをおすすめします。ロッカーは貴重品用サイズのものが露天風呂用の玄関口近くにありますが、そこに入らない大きい荷物はロビーで預かってくれるそうです。
玉子湯の基本情報
住所 | 福島県福島市町庭坂字高湯7 |
電話番号 | 024-591-1171 |
日帰り利用時間 | 11:00~15:00(最終受付時間 14:00) |
日帰り料金 | 800円(タオル有料レンタルあり) |
日帰り入浴休業日 | 毎週水曜日(4月~11月)、毎週月曜日・火曜日(12月~3月) |