夜まで営業の快適施設!熱い湯あり【土湯温泉・公衆浴場 中之湯】日帰り

こんにちは、ブログ管理人・福島県在住のすみれです。今回は福島市にある土湯温泉「公衆浴場 中之湯」をレポート。

 

中之湯は土湯温泉唯一の共同浴場で、キレイで快適な日帰り入浴施設。2つの源泉と、熱すぎる湯を体験できるのが特徴です。かけ流しなので、土湯温泉の浴感を試したい方にもおすすめ。

 

  • 源泉かけ流し(加水あり)
  • 2種の泉質
  • 熱い湯
  • 4つの貸切風呂
  • 日帰り入浴施設(500円、9:00~21:00)

 

土湯温泉「公衆浴場 中之湯」について

新緑の山々に囲まれた土湯温泉街

福島市の中心部から車で約30分のところにある土湯(つちゆ)温泉。吾妻連峰の麓の渓流沿いに温泉宿が立ち並び、飲食店や散歩スポット、3つの足湯があり、楽しくぶらぶらできる活気のあるの温泉街です。

 

和モダンな雰囲気のきれいな外観

今回訪れたのは、源泉かけ流し(加水あり)が楽しめる公衆浴場「中之湯(なかのゆ)」。温泉街の中心部・観光案内所の目の前にあります。夜まで営業(9:00~21:00)しているのでサクッと立ち寄れる便利な日帰り入浴施設です。

 

2018年にリニューアルされた地下1階~地上2階建ての館内はどこもピカピカ。バリアフリー対応の現代的な設計になっています。2種類の泉質(単純泉と炭酸水素塩泉)があり、内湯と露天風呂のほか、4つの貸切風呂もあり、すべての浴槽が源泉かけ流しです。

土湯温泉街の主要施設が記された温泉街マップ

駐車場は2ヵ所。一つは徒歩2分程度のところにある常に満車状態の駐車場、もう一つは徒歩10分程度の広い駐車場「湯楽座」です。

 

今回わたしは高台にある「湯楽座」の駐車場を初めて利用しました。温泉街マップで見ると遠いのですが、結果的に思ったより近く、景色を見ながら散歩するような感覚でした。とはいえ、季節や天候によっては微妙に面倒な距離ですね。

 

温泉について

木のぬくもりあふれるモダンなロビー

入り口で靴を脱いで受付へ。土曜日の昼間なのにそれほど混雑していませんでした。

 

白色の綺麗な券売機

入浴券(500円)は券売機で購入します。大浴場にシャンプーやボディソープ類がないので、必要な方はここで忘れずに購入しましょう。

 

各浴槽の設定温度が手書きで書かれた案内板

受付カウンターには各浴槽の温度が掲示されています。全体的に熱めなところが土湯温泉らしい(そもそも源泉温度が高い)。

 

通路沿い設置された小さな貴重品が入る無料ロッカー

お風呂へ向かう通路には貴重品ロッカー(無料)も。

 

手すりがついたバリアフリー仕様の階段

大浴場は地下1階。バリアフリーを意識した設計のためエレベーターもあります。

 

矢印だらけの案内が設置された地下1階フロア入り口

矢印がいっぱい。地下1階には男湯、女湯、2つの貸切風呂があります。

 

18個分の大型無料ロッカーの前にはL字型のベンチがある

脱衣所内にロッカーはないので、荷物がある場合は女湯側通路の大型ロッカー(無料)を利用しましょう。

 

シンプルな木製ドアの貸切風呂の入り口

こちらは貸切風呂(内湯のみ)。1,500円(50分、おおむね定員3名)とコスパが良く、バリアフリー仕様かつそれぞれトイレが完備されてるので、使い勝手よさそう。ちなみに、地下1階の貸切風呂は炭酸水素塩泉、2階の貸切風呂は単純温泉です。選べるのがすごい。

 

木目が美しい女子大浴場のドア

女湯入り口は先程の貸切風呂の目の前にあります。

 

白と木製のインテリアで統一した広い脱衣所

脱衣所は広々としていて、隅々まで掃除されていました。洗面台に化粧水などアメニティはないので要持参。ドライヤーは風量が良いちゃんとしたやつでした。サービスの冷水はありません。

 

脱衣所に張られた写真付きの温泉情報

脱衣所に張られた温泉の説明。大浴場には2つの浴槽があり、それぞれ異なる泉質(単純泉と炭酸水素塩泉)で、露天風呂が1つあります。熱湯が試せるのが良いですね。

 

壁の上部に丸い照明が複数並ぶ明るい大浴場

左の浴槽(一般湯)は約5人サイズ、右の正方形の浴槽(熱い湯)はほぼ1人用サイズ。

 

一般湯と記された長方形の浴槽

42℃程度の一般湯はアルカリ性単純温泉で4つの混合泉。pH8.55の弱アルカリ性のためか、ちょっとヌルっとした浴感があります。源泉温度が高いため加水されています。

 

浴槽の底に沈む茶系の湯花

浴槽内には茶系の湯花が沈殿。

 

木製で箱型の湯口から源泉が流れる様子

湧出量は不明ですが、湯口からはドバドバ流れ出しています。41~42℃程度でなかなか適温。いい感じに温まった後、次は写真奥のもう一つの浴槽へ。

 

湯口隣に木製の湯冷まし棒が置かれた正方形の小さな熱い湯

ほぼ一人用の熱い湯はpH7.4の炭酸水素塩泉。淡黄色で温泉感がありますが、熱さのインパクトが強く、泉質がどんな感じかよくわからないまま終わってしまいました。

 

「浴槽表面が熱いときは湯もみ棒でかき混ぜると水がでます」と記された注意書き

そのまま入るとヤケドする熱さ。脱衣所の温泉分析書によると、湯口から注がれる源泉温度は51.3℃です。注意書き通り、入浴前に必ず湯あみ棒でかき混ぜた方が良いですよ。

 

湯口から黄淡色の浴槽に水が注がれる様子

湯あみ棒でかき混ぜると、さっきまで熱い源泉が流れていた箱型の湯口から冷水が流れ出すユニークな仕組み。水が大量に出てくるので一気に適温になりますが、しばらくするとまた激熱の源泉に切り替わるので、怖くてあまりゆっくりできませんでした。

 

イスを桶が一列に置かれた鏡付きの洗い場

洗い場にはシャワーが5つ。右奥の仕切りがあるところはバリアフリー仕様です。シャンプー類は一切ありません。

 

石造りの浴槽の底は薄いブルーグリーンのタイル張りで洗練された印象の露天風呂

露天風呂は適温の一般湯と同じ単純泉。熱湯の直後のせいか、異常に快適に感じました。体感的には40℃程度。

 

壁の上部に長方形の照明がある露天風呂の景色

景色は楽しめませんが、屋根付きのため天候や日焼けの心配なく入浴できます。

 

屋根と柵の隙間から澄んだ青空と新緑が見える

上を見上げると清々しい青空も。もう少し景色が見えたら最高ですね。

 

その他の施設情報

「使用禁止」の張り紙がある大広間の引き戸

コロナでお休み中ですが、畳の休憩室があります。

 

自動販売機とイスが設置された細長い休憩スポット

受付前には自販機やイスも。

 

3つの丸いテーブルとそれぞれイスが置かれたきれいな湯上り処

受付横はカフェ風の湯上り処になっています。イスが少ないので、早く大広間が使えるようになると良いですね。

 

縦長の小さな冷蔵ケースに並ぶラムネと瓶の牛乳

イスに座って、冷え冷えの瓶のコーヒー牛乳やラムネも楽しめます。

 

イスに座りながら見える賑やかな雰囲気の温泉街

久しぶりのラムネ。あまり甘くなくて飲みやすかったです。窓の向こうは賑やかな感じで、なんだか平和な気分になりました。

 

円形の足湯スポットで足湯を楽しむ観光客たちの様子

窓からも見えるのですが、中之湯の横には足湯があります。これは3つのうちのひとつ「きぼっこの湯」。温泉街はフリーWi-Fiがあるので、足湯に浸かりながらダラダラできますよ。

 

目の前に広場がある2階建てのきれいな観光案内所

中之湯施設内に食事処はありませんが、中之湯の目の前の観光案内所2階に湯蒸し料理専門店「温蒸し食堂 ゆげ」があります。そのほか、温泉街には蕎麦屋やカフェ、たこ焼き屋なども。いろいろ揃っていて何度訪れても楽しい温泉街です。

 

感想まとめ

公衆浴場のイメージに反したきれい&快適な土湯温泉「中之湯」。2つの源泉と熱湯が楽しめたのが良かったです。

 

加水ありの源泉かけ流しのため濃度は低めですが、湯花が浮いていて、なかなか温泉感がありました。ちゃちゃっと温泉に入りたい方や土湯温泉の泉質を試したいって方に最適だと思います。

土湯温泉「公衆浴場 中之湯」の基本情報

住所福島県福島市土湯温泉町鷲倉山1-10
電話番号024-563-3991
定休日毎週火曜日
営業時間9:00~21:00(最終入場20:30)
入浴料金12歳以上500円、(1歳~12歳未満)250円
貸切風呂1,500円(50分間、定員概ね3名まで)