WiFiありの湯治部屋に一人泊【湯岐温泉・山形屋旅館】施設&客室編|宿泊

こんにちは、ブログ管理人・福島県在住のすみれです。今回は福島県の南端(茨城県に隣接)にある湯岐温泉「山形屋旅館」の宿泊レポート・施設&客室編ご紹介します(訪問:2022年5月中旬)。

 

建物は全体的に古びた印象はありますが、清潔で必要なものは全て揃っていて、Wi-Fiも使用できます。家族経営ならではの和やかな雰囲気が心地よく、一人旅や湯治デビューの方でも気楽に過ごせると思います。

 

予約したプランは9,900円の「朝夕食事少なめ湯治プラン」(1泊2食付、1名1室)で、一人推奨の湯治スタイル和室に泊まりました。貴重な足元湧出の岩風呂(混浴・女性時間あり)に入れて、かつ思ったよりも量が多い食事を部屋食で楽しんだので、結果的にとても満足しました。

 

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【館内施設】素朴さ心地いい全10客室の湯治宿

L時型に並ぶ2階建ての本館と2階建ての湯治棟

山形屋旅館は2棟あり全部で10客室あります。右側はいわゆる本館、左側の青い屋根の建物は私が宿泊した湯治棟です。オフィシャルで「湯治棟」とは言っていませんが、利用してみた結果、そう呼ぶのが適している感じでした。

 

田舎の家のような木造の玄関とホール

まずは本館の施設をご紹介します。玄関をあけると、田舎によくあるような民家のような雰囲気で、この玄関ホールに便利なものが揃っています。

 

マンガ本が本棚一杯に並ぶ横に無料のコーヒーマシーンが置かれている

本棚にはマンガ本がずらり。デジタル断ちして連泊する際に良いですね。

それから、本棚の隣にはいつでも自由に飲めるコーヒーマシーンがあります。知らずに来たので、この無料サービスは嬉しかったです。

 

縦長のガラスケースの棚の中央部分のみに少量のお菓子類が陳列されている

隅っこのガラスケースは、おそらくお土産コーナー。おせんべい、レトロな飴なんかが置いてありますが、どうしてこんなにスカスカなんでしょう。

 

6種類の酒類が並ぶ白色の細長い自動販売機

ビールや酎ハイの自販機もあります。

 

自販機の側面にアイスクリームのポスターやアメニティ類が設置されている

冷凍ケースは見当たりませんが、福島県でおなじみの酪農カフェオレのアイスも購入できるようです。

写真下部には各種アメニティが置いてあり、自由に利用できます。左から歯ブラシ、ヘアブラシ、ヒゲソリ、耳栓が並んでいます。湯治棟に関して言うと、壁が薄く、外の風の音などが結構聞こえるので、慣れていない方は耳栓をもらっておいた方がいいかも。

 

自販機やイスが置いてある休憩スペース

本館の縁側は休憩スペース兼喫煙所になっていて、自販機が置いてあります。

夜に長湯した後、風が涼しくて気持ちよくてこのイスに一人で座っていたら、宿の方が気さくに声を掛けてくれてほっこりしました。小さな湯宿だけど、接客の距離感がとても上手です。

 

【客室】Wi-Fi完備の湯治スタイル和室

小さな一軒屋のような白壁で青い屋根の湯治棟

私が宿泊した湯治棟はこちら。超簡易的な玄関があり、履いてきた靴は学校にあったような下駄箱に収納します。

 

ピカピカに掃除された2階に続く木造の階段

1階、2階いずれも同じようなレイアウトで、各フロア設備もほぼ同じ。1階は貸切風呂があり人の出入りが多いので、私が泊まった2階の方が落ち着いて過ごせると思います。

 

白いふすまが通路に並ぶ2階客室フロア

階段を上ると、部屋が3つあります。左側は一人推奨という私が泊まった客室「さくら」。右側に並列する2つの客室は、間のふすまか何かを外して1部屋にして利用することもできるようです。訪れた日は、右側の2部屋は男性客が2人で使用していました。

 

バリアフリーの手すりが設置されたウォシュレット付のトイレ

客室の通路奥にはウォシュレット付きの綺麗なトイレがあります。客室にトイレはないので、こちらを使用することになります。

 

壁沿いに洗面台と冷蔵庫が設置された客室フロアの共同設備

2階フロアの共同の冷蔵庫と洗面台、ゴミ箱があります。歯磨きなどはこちらを使いました。冷蔵庫は空だったので、自由に利用して良いのだと思います。

 

木製の板に平仮名で「さくら」と記された客室の鍵

続いて、客室の紹介。ひらがなで「さくら」と書かれたレトロかわいい鍵を渡されました。

 

ピンクのこたつカバーが部屋を占拠する6畳の和室

広さは6畳で、5月中旬にも関わらずこたつがあります。写真には写っていませんが、客室に一般的なエアコンが設置されていたので、真冬でもなければ温かく過ごせると思います。

幼少時代に実家にあった部屋のようで、なかなか落ち着く空間でした。

 

壁沿いに並ぶ白い小さなテレビとポットなど

小さいテレビやポット、ドライヤー、タオルハンガーなど最低限の備品は揃っていて、Wi-Fiのパスワードはテレビ前に置いてありまります。

客室でスマホだけでなくパソコン作業もしましたが、何の問題もなくサクサク使えました。スマホの電波も地上と変わらず良好です。

 

黒くて丸いトレイにまとめて置かれたお茶セット

お茶セットとお着き菓子も。湯治宿っぽい優しい甘さの落雁でした。

 

紺色を基調としたシンプルな浴衣セット

浴衣類はカゴに入っていています。半纏もあります。

 

ベージュのバスタオルや白いハンドタオルなど

バスタオルとハンドタオル、歯ブラシも。替えのタオルはありません。

 

出入口のふすまに設置されたシルバーの小さな錠

客室の鍵はこんな感じ。一瞬心配になりましたが、何の問題もなかったです。

 

「貴重品袋」を印字された茶封筒

セキュリティが気になる方は、貴重品をまとめて預けられるようです。この貴重品袋は客室に置いてありました。

 

客室からは駐車場と岩風呂、新緑が見える

客室の窓からは岩風呂が見えて、なんだか得した気分。決して眺望が良いわけではないけれど、温泉へ向かう人たちの楽しそうな声が時折聞こえてきて心地よかったです。

ちなみに、車が止まっているところが宿泊者専用の駐車場。2台分しかなく、それ以外は坂道の上の駐車場を利用することになります。

 

部屋の隅にセットされた白を基調とした寝具

布団はたたんで部屋の隅に置いてあるセルフ式(このほか毛布もあり)。枕はちょっと小さいですが、寝具は清潔でフカフカ。よく眠れる温泉というキャッチコピーがあるだけに、寝心地抜群でした。

夜は風の音で一度目が覚めましたが、日中の昼寝が最高に心地よかったです。チェックインは13時なので早めに到着するのがおすすめです。

 

感想まとめ

建物自体は古さはありましたが、どこも綺麗に掃除されていて居心地は申し分なかったです。家族経営ならではの気さくな宿に純粋な温泉好きが集まっている、という印象が強く、ある意味大人向けの温泉宿のような気がします。

 

湯治棟に関しては壁が薄いので、話し声や足音、風の音が結構聞こえますが、土曜・休前日もひとり泊可能で、Wi-Fi完備、足元湧出の温泉にも入れて9,900円はかなりお得感がありました。口コミ以上に満足。湯治体験をしてみたい方にもおすすめです。